「えー!?なんで二人が?」
「なんでって・・対戦相手は俺の母校世田中だし、弟いるしな。」
「マジか!?じゃ翔真も母校じゃん!!」
「お久しぶりです。」
反面礼儀正しい翔真は立ち上がりペコリと頭を下げると、
「だから目立つって。」
鈴木はクスクスと上品に笑うと、
「マイクさんに隣に来られる方が目立ちます。」


「マイクさんだ。大成の巨人…」
「でっけぇ…二メートルでかすぎだろ」
その大きさとハーフでも見た目はもう外人の体格をしたマイクに周りがざわめいてるのに気づいた翔真がそう言うも、
「あれ、一緒にいるの湊さんだぜ、あれあの女の子も…」

「お前らもすっかり有名人じゃねーか。」
マイクも悔しさ半分、皮肉混じりにそう言い返すと、未茉がべぇっと舌を出して、
「おー、まっ国体ではマイクの名を潰すくらいの活躍を翔真が見せるけどなっ!!」
「どーかなぁ…」
「おいっ!!そこははったりかますとこだろっ!!」
「え、未茉ちゃんはったりって・・・」