TIPOFF!! #LOVE SUMMER





「♪~」
涼しい顔で口笛を吹く禅に、
「何やってんだよてめぇはっ!!!」
とキレる未茉に

「アイツ・・・。」
怒りで震える翔真に、
「東条に無理矢理だって。続きが気になるな……」
と呟く三上に、
「白石また矢野さんにキレられるな。」
とどうでもよさそうな結城。


「わりいっ!!俺追っかける!!!」

いても立ってもいられずに次の駅で降りる翔真に、
「「マジか・・・。アイツら。」」
めんどくさそうに呆れる二人であった・・。



半ば強引に連れてこられた総体東京の予選の決勝が行われてる都民アリーナに到着すると、
「あんなに騒いでたのに随分静かになりましたね。」

「だってお前何言っても無駄じゃん。それに」
「?」
「ここ懐かしいなぁー。」

どんよりとした曇が引いていき、眩しい日差しに照らされるアリーナを見上げながら未茉は呟いた。

「一年前、ここに静香達と東京ナンバーワンを争ったことを思い出すなー。」

物思いに耽る未茉を禅は見つめてると、
「「と、東条ぉぉおおーーー!!!!」」
会場の入り口では王子学院中の部員達が集合時間を過ぎても来ないエース禅をようやく発見して指差してこっちに向かって走ってくると、

「わっ!!白石先輩!!!」
「「こんにちはっっ!!お久しぶりです!!」」
禅と一緒にいた未茉に気づき、部員達は慌てて恐縮そうに一同はお辞儀をすると、

「え、誰??」
すれ違いに入学してきた一年は未茉のことを知らないので、先輩部員に尋ねると
「バカ野郎!!頭を下げろっ!!白石先輩はなぁ、こう見えても凄い人で…」

「おいっ!!こう見えてもっーのはどういう意味だよ。えっ?」
未茉は説明する部員の胸ぐらを掴み顔を近づけてキレると、
「すすすみませ……あわわわ。」


「紹介しとく。この人は俺のフィアンセ。」


「「えぇえええっ!!?」」

どや顔で未茉の肩を抱き、さらりと婚約発表を行う禅に体育館中に部員達のどよめき声が響き、
「てめぇは何言ってんだよ!!!」
当然ながら未茉からの足蹴りが炸裂する。