次の日、未茉は寝坊してしまったことにより事件は起こったのだ。
ピンポンピンポーーンッ!!!
「ん……」
その日天気は下り坂で曇り空によって隠された太陽の日差しがなかったために未茉の体内時計は崩され、朝八時でも目覚めないでいると
ピンポンピンポーーンッ!ピンポンピンポーーンッ!ピンポンピンポーーンッ!!
「んあ・・・っ」
さすがに連打されるチャイム音に未茉は目が覚め時計に目をやる。
「ん?んんっ!!?」
時計の針を見て一瞬にして目が覚め飛び起きた
ピンポンピンポーーンッ!!ピンポンピンポーーンッ!
「はいはいはぁーーいっ!!!」
洋服を脱ぎながら未茉は急いで階段を下り、とりあえずうるさいピンポンの嵐に玄関のドアを開け、
「わかったっーの!んなに鳴らすな!壊れ……」
「あ?」
「禅っ!!!?」
そこには中学のチームジャージ姿で立っていて、
「やっぱりBですか。」
なにやらキャミソール一枚の人の胸元を見つめてくるのに気づき、
「この変態がっ!!」
バッシーンッ!!と思いっきり叩くと、
「最高のお出迎えありがとうございますね。」
にっこりと微笑むと、
「っーか何!?でも遅刻しないで助かったんだけどさっ!」
「そのままでもいいからすぐ出られます?」
「あ?」
「連れて行きたいとこがあって。」
「連れて行きたいとこって言われてもあたしこれから部活だし。」
「いーから早く。」
「だから部……」
「早く。」
「だか…」
「早く。」
・・・・・。