「未茉。」
「健兄!どうしたの?」
「偵察。」
相変わらずキリッとした力強い眼差しでそう意地悪そうに微笑むと、
「「きゃあああっ!笑った!!笑ったわよぉー!!」」
美しすぎる健の笑みは遠くから歓声が湧いたのに気づき、
「にこっ。」
騒ぐ女子達に健は微笑みを向けると、
「「きゃあああっ!」」
と失神するかのような悲鳴声に、
「こっこら・・」
と矢野も思わず言うも、
「にこっにこっ。」
と健に微笑まれると、
「か・・・かっこいい・・」
腑抜けな先輩達に未茉は、
「お前は歩くフェロモンだな・・」
苦笑いを浮かべた。
「で、何。マジで偵察に来たわけ!?」
「な、わけないだろ。」
「じゃ何」
「ちょうどここの近くの病院に来てて寄ってみた。」
「病院!?」
「突き指だ。突き指。」
「ああ……よかった。」
「ちょうどお前と会うって約束もあったし。何時に終わるの?」
「今日は夕方だけど。」
「じゃ待ってる。」
そう言うと他校からBIG3見たさに集まってる女の子達がいるギャラリーに移動しようとすると、
「よ、湊。」
にこっと健は挨拶すると、ふてくされる翔真を見て
「うわ、歓迎されてねー!」と笑いだす。
「当たり前ですよ。敵地に乗り込んできて、好きな子を目の前で堂々とデートに誘う人を誰が歓迎するって言うんです?」
「はっはっ。いーね。未茉の顔よりお前のその顔見たかったから。来たかいがあったよ!」
「・・・・。」
ははっははっ!ととても楽しそうに面白がるように笑うドSな健に翔真の苛々も頂点に達したのであった。



