「うっわっ・・・。相変わらずきったねー部屋!!」
未茉の部屋の扉を開けて周囲を見回し、足の踏み場もない汚さは幼い頃からまるで変わってないと嵐は絶句する。
「うるせぇーな!文句言ってねぇーで片付けろっ!!」
「なんで俺が・・!!!」
「じゃねーと寝る場所ねーぞ!!つったってねぇーで早くやれっ!!」
ドンッ!!と動かない嵐の背中に蹴りをいれる未茉。
「いってぇっ!!・・ったく。」
相変わらずむちゃくちゃ言う彼女に嵐は渋々しゃがんで散らかり放題の床に落ちているものを拾いだしながら、
「っーか、おばさんもこの年になっても俺らを一緒の部屋に寝かせたりはしねぇーだろう普通。」
と、嬉しいくせに一応言ってみたりする。
「なんで?うちに来る度ここで寝てんじゃん。」
「・・・こえーよな。どういうつもりで言ってんだろ。さっきも昔みたいに一緒に風呂入っちゃいなさいっとか言うしな・・・。」
「入るか?」
「あっ!!?」
「あたしなら全然平気だぜ。」
なんてことない顔してさらりと言う未茉に、
「お前が平気でもこっちが平気なわけあるか!」
「恥ずかしがることねーのに!たいしたチンコ持ってねーの知ってるから」
ひゃっひゃっひゃっと指差して未茉は笑い始めると、
「はっ…早く片付けろよっ!!手を動かせよなっ!!」
(ちくしょー。なんも思われてねぇ…幼馴染みってやっぱ損なのか。)
一緒に過ごした時間はこんなに長くて互いのことを手に取るように分かっていても、恋愛となるとまた別物になっちまうのか、とがっかりしていると、
「あれ、これ。懐かしーな。」
「ん?」
落ちていた一冊のアルバムを開き捲った。



