「おじさん!!!おばさん!!!」

勢いよくリビングの扉を開くと、そこには読み通り、嵐の父と母がソファーで寛ぎながら未茉ママと楽しく談話をしていて、

「「未茉ちゃん!!」」
二人は我が子に会うかのように立ち上がり、一目散に抱きつく未茉を抱き締めかえした。

「ますます可愛いくなっちゃって!!モテモテなんじゃないの?」
「そうなんだよー!もう最近モテモテで困っちゃってよー!!」

「・・・」その反応にとてつもなく面白くない顔をする嵐。


「あははは!もー未茉ちゃん相変わらずねぇー!!」
変わってない彼女を嬉しそうに頭を撫で、そんなやりとりを嵐も嬉しそうに眺めてると、

「だってよ嵐。ボヤボヤしてらんねーぞ!」
「と・・父ちゃんっ!!!」
嵐の父がそう忠告し分かりやすく焦る息子。


「おじさんおばさん2対2しよーよっ!!」
「おー!未茉ちゃんに負けっぱなしだしなぁ、リベンジするかなっ!」
「わぁーいっ♡♡」
むぎゅっと甘えるように抱きつく未茉にとって嵐の両親も自分の両親と同じくらいに大事な存在だった。

(いいな・・・父ちゃんと母ちゃんは)
そんな父親を羨ましそうに眺めるのは、昨日キスを拒まれた息子・・・。