TIPOFF!! #LOVE SUMMER






「よしっ!このままバスケで世界征服だっ!」
「おーっ!!」
桁外れの強さをもつ二人はこのまま行けばむかうとこ敵なしのような気がしていたが、

「嵐が引っ越しっ!?」

それは突然だった。

五歳目前のある日、突然嵐は引っ越すことになった。
ちょうど嵐の父親が現役引退することなり、監督業へと転身するとチームの本拠地の地方へと家族で引っ越すことになり、別れがやってきたのだった。

「元気でね」
荷物を積んだトラックの前でシクシクと涙を溢しながらママは嵐のママと抱き合いながら別れを惜しんだ。

「嵐!休みには遊びに行くからなっ!!」
意外にもあっさりと別れを受け入れる未茉に嵐の方が寂しくて堪えていた止まらない涙が頬を伝った。

嵐にとって未茉は生活いや、バスケと同じ心の一部だった。どんな達成感も意地も喜びも哀しみも一緒に分けあった共同体であり、自分よりも大事な存在であったのだから。


「何泣いてんだよ。嵐。」
「だってよぉ……」
「まだ世界征服してねぇーじゃねぇか。泣くのはまだ早ぇよ。」
「世界征服って……」