「それはなぁー、未茉はチンコがなくても強いからだ。」

ある日、健がそう一緒に風呂に入りながら言った。
もちろん星河兄弟にもなぜ未茉には付いてないのか理由は分かっていたが彼女の為にあえてそう言ったのだ。

「つえー奴にはチンコいらねぇの?」
「ああ。チンコは弱虫についてくんだ。」
「へぇ……っ!!!」
そうどや顔で面白がっていう健に未茉は目を輝かせて喜んだ。
「健……お前またそんな適当なことを・・・」
呆れながら匠は小声でひきつるも、
「大丈夫大丈夫!いつか分かんだから」
はっはっはと笑う健の未茉に対しての適当さは当時から健在で、

「よぉーしっ!これからも強くいるぜぇっ!!!おっしゃぁっ!!」
と風呂場で気合い入れ明日からも幼稚園のドッジボールのナンバーワンを死守することをポーズをつけて誓うと、
「おーガンバレー!」
あははと面白そうに笑う健に、それを尻目に呆れる匠に、
(チンコ取ってやるぞ…!)と誓う嵐なのであった・・・。