せっかくの名古屋第一との対決だったが、2Qの途中で幕を閉じることになった。
名古屋第一37ー14明徳
言うまでもなく、惨敗ではあった。
未茉が無茶な飛び込みシュートを決めた後、
ピーピーッ!!!
笛は拭かれ試合は中断された。
「なんて無茶なことするんだ!!エマが止まったからいいものの怪我を誘ってるようなものじゃないかっ!!」
当然の如く、名古屋第一の原監督は猛抗議し、
「誘うだなんてとんでもない!!そもそもバスケットに怪我はしょうがないでしょうがっ!だいたいそちらだってうちの半田に…」
明徳の野村監督も負けじと猛抗議を初め、両者あぁだこうだの言い合いと睨み合いに時計は止まってると、
「監督すみません。あたし交代させて下さい。手が…」
未茉がゴール前にぶっ込んできた時、翻弄されたジャイ子達の腕と激しくぶつかり合い矢野の腕は捻挫をしていた。
「あらやだぁ。柔な子ねぇ。」
巻き込まれ未茉と一緒に壁に叩きつけられたジャイ子は傷ひとつない無傷で平然としている。
互いに怪我してまで続ける試合ではない、という両監督の判断により試合は続行不能となった。