「それにこの暑さなら夕方から練習した方がいいよ。海付き合ってくれるなら練習も付き合う。」
「珍しく強引だな翔真・・」
「うん。」
「そんな海行きたいの?」
「行きたい。」
「なんかお前目付きがやらしいぞ!!」
「当たり前じゃん。アメリカ人だからね。」
ニコッと微笑む翔真に更に追い詰められ、

「水着、ちゃんと着てくるんだよ?」


((やっぱりエロいことに使ったな・・・!!!))
結城と三上はらこういう時はやたら強引に出る翔真の笑顔の裏に見え隠れする下心に呆れるも、

((白石も来るのかッ!!水着姿が見れる・・・!!!!))
((BIG2も来る!!))
クラスの男子女子達のボルテージは上がってくのだった。


(白石を取り巻く邪悪な念がクラスに充満している…!!!)
未茉の身に危険が迫っていることを察知したキタローは、
「白石。」
「おう!キタローも海行くか?」
「あんな汚れたものの中に溺れるつもりはない。」
「汚??泳げねぇのか?」
「護神の念を送っておこう。何かあった時から身を守る方法だ。」
「サンキュー!でもま、あたし泳げるけどな!!」←分かってない。

未茉にお経を読み上げると同時に強めの結界の念を送ると、
「おい・・キタローがなんかこえーぞ」
「う・・・なんか俺腹がいたくなってきた」
「マジか?俺は頭痛が・・」
特に強い欲望を持っていたクラスメイト達が次々に体に異変を起こしていくのであった・・・。


「何が海だ。リア充しやがって・・・」
そんなクラスメイト達を尻目に、先日の雑誌撮影も野村監督ばかりで、全く掲載されなかった新米斎藤は、期待したSNSのDMも反響ももちろん一切全くなく、

「ちきしよぉおおおおっ!!」
テストの丸つけに追われる寂しい新米なのであった。