TIPOFF!! #LOVE SUMMER







「「「おぉおっ…!!!!」」」
ただそれだけなのに明徳部員達からは歓喜の声と拍手が巻き起こった。
「二年と白石が円陣を組んだ……!!!奇跡だ……!!!」
「マジ!?勝つんじゃねーかっ!!勝っちゃうんじゃねーかっ!!この試合!!」
今までの不仲やしがらみを覆す目を疑うような光景が男子達の前には広がっていて、興奮をしていた。

「何言ってんだっ!おめぇらっ!!正気か?勝つわけねーだろ!夢見んなっ!!」
頭おかしいのかっと言わんばかりに不破は真後ろの明徳ベンチに怒鳴りつけるも、

「いや、この円陣は全国で優勝するよりも価値がある。」
真面目な顔で翔真がそういい返すも、
「はぁ・・!??」

「勝つ……!!!絶対に勝つ!!!」
あまりの感動にキタローは泣き震えながら頷くと、
「な・・泣いてるっ!!!」
不破はキタローの不気味な泣き笑いにひいぃっ!!と声をあげてビビっている。

「勝つ…!!勝つかもなぁ!!」
野村監督までもが感動の光景につられて泣き出し、
「勝っても負けてもいいっ!!全力で立ち向かえっ!!!」
さっきまでの弱気はどこへやら、立ち上がって選手達に声をかける。

「勝つわけないだろ。まったく!!舐められたもんだ・・・」
ありえない馬鹿げた声援に原監督は呆れた眼差しを送り、
「エマ、試合続きで疲れてるだろうから軽くでいいぞ。それでも余裕で勝てる相手なんだから。」
「…OK。」
片耳のイヤフォンをようやく外して頷き、エマの視界は嵐を探した。