「気に入らねー。なんだその目、人をおちょくってんのか。」

どんな時も取り乱さないどこか涼しい目の翔真とは全くの対照的で、絶対的自信を秘める熱い嵐から見るとそれはただのすかした奴にしか見えず腹正しく思えたのだ。


「おちょくってないです。」
「……」

「バカやろっ!お前らはタメだろっ!!何敬語使ってやがる!!」
胸くそが悪い不破は言われっぱなしで何も言い返さない翔真の頭をバコッ!と叩いた。

「どうしてお前はそう言われっぱなしで平気なんだっーのっ!!桐生ぶったおせよっ!」

「いや。それは…」
「あっ!?まさかてめぇ怖じ気づいてんのかっ!?」

「いえ、それは不破さんがやることだと思って。」

「……あ!?」
「だってほら。」
翔真は、嵐と腕を組んで写メを撮ってる目がハートのららを指差した。

「あの・・・クソブス!!!」

中指を突き上げて怒りに肩を震わせる。

「日本一は不破さんにお任せしますよ。」
と翔真はフッと笑った。