TIPOFF!! #LOVE SUMMER






「こんな気持ちを分かち合えるのは、世界中で互いだけだ。」



小学校入学の時、嵐の父親のチームの移動で引っ越し離れたものの、
春夏冬休みになると決まって嵐は未茉の家にやってきて、朝から晩まで二人でバスケに没頭した日々を送っていた。


『おい、未茉!いつか二人でNBA出て世界一になろーぜ!』
『おー!いーなそれ!』
庭のバスケットゴールを照らす夕日をバックに十年前に二人で交わした指切りを嵐は思い出しながら、

『もしさ、世界一になったらに……世界一になったら、けけけけ……』

『あ?け?』

『け……っこん……』

『嵐くぅうーーん!未茉ちゃーんっ!!ご飯よぉー!!』
『いっやっほーいっ!嵐ご飯だぜっ!!』



「い……いつもその続きを言えずに十年の時が流れてしまったが」
なぜかいつもいいとこでおばさんの邪魔が入るんだと、悔しそうに拳を握りしめ独り言を呟く嵐だったが、

「は?さっきから何をぶつぶついってんだんだよ。」
不破からの突っ込みについ昔を回想してしまい、話の途中だということにハッ!と嵐は気づき、


「と…とにかく俺には未茉しかいなかった。もちろん未茉にも俺しかいない。俺らにしか分かり合えない絆があるんだ。」

睨まれながら告げられた翔真は、
「そうでしょうね。」
怒るでもなく静かに納得するように肯定する。