「「し……翔真が……!!!」」
男子達も目の当たりにした現実に鳥肌と身震いが止まらなかった。
ーーシュッ!と軽いスナップをきかせ軽々とリングへ再びシュートを放った。
「……」
こんなに鮮やかに交わされたのは翔真にとっては本当に久しぶりだった。手も足もでなかったーーそうあの嵐と対戦した全中の試合以来だったことを思い出した。
「相変わらずレベルが違う。」
気持ちがいいくらいの交わされ方に思わず笑みが溢れてしまった翔真であった。
「桐生……」
自分と実力差がほぼないに等しい翔真が簡単にあしらわれる姿は全国ベスト4とはいえ、不破にとっちゃ面白くはない光景に嵐を睨むと、
「中学から進歩ねーのは、不破さんもですか?」
ニッと悪ふざけすぎる笑みで鋭い視線で不破を見た。
誇りとプライドを胸にバスケだけに幼い頃からこの身を捧げてきた彼には誰にも負けることなどなかった。
「ーーッてめぇ……」
己の未熟さを分かっていながらも耐えきれず思わず身を乗り出すも、
「竜之介!!やめなよ!!」
ららや、名古屋部員に止められる不破を見つめ、
「俺と未茉は誰よりも分かり合える。」
幼き頃からの負け知らずに築き上げてきた絶対的王者の横顔には揺るぎない自信が伺えた。



