TIPOFF!! #LOVE SUMMER







「敵わない?俺が?中学総体で戦った時も俺に手も足も出ないような奴が?」

「……!」
「俺の足元にも及ばないような奴が未茉の隣に立つなんてヘドが出るぜ。」

‘全国に出ていようが出てまいが、未茉は翔真に惚れてんだよ。お前よりな。’

「……んなのぜってぇー許さねぇー。」
嫉妬剥き出しの感情の起伏を露にする嵐の目力は更に鋭く光り、唇を噛みしめ、


「俺には小さい頃から譲れねーものが二つある。」

片手でボールを強く叩きつけながらゴールを睨み、
ーーシュッ!
3ポイントラインの遥か後ろからリングへ放ったボールが音も立たない程、一瞬でネットを通過していて、
「なんつー……」
明徳男子達は我が目を疑い、鳥肌が立った。



格の違いを見せつけその静まり返る空気すら狙い通りだとフッと嘲笑い、
「一つはーーもちろんバスケ。」

ダムダム…高速ドリブルで低く腰を落としながら嵐は言った。

「二つ目はーーー」

そう言いかけた言葉の続きを制止するかのように翔真の体は嵐の背後へ動きボールを奪おうと手を伸ばした。
「「し…翔真!!?」」
不破も、明徳男子もらしくないその行動に驚くも、

フッーーと伸ばされた手を嘲笑うかのように暖急を描くように滑らかなピポットターンに、

「!!?」
ボールを見失う程の一瞬の隙もない嵐の手元に翔真も驚きを隠せなかった。

(似てる…!!未茉ちゃんに)
背丈は違うものの、スピードやフォームは瓜二つだった。