「ふっふっ…。この条件が飲めないっていうならこの試合は残念ながら……」と言いかけるも、
「いーよ。面白いじゃん。」
基本的に勝負事大好きな未茉はあっさりと受けてたつと、
「え・・・。」
翔真は複雑そうな表情を浮かべ、
「ご愁傷さまだなっ翔真!!これであの生意気クソ女と付き合える未来が晴れてなくなったなっ!!」
あっーはっはっはっ!!と隣の不破は笑いながらドンマイ!と翔真の肩を叩きながら笑った。
「不破さん。」
そのやり取りを背中越しに耳にした嵐は、ゆっくりと口を開く。
「なんだよ桐生。」
「なんで全国に出れねぇような奴が未茉と付き合わなきゃならないんですか。」
何を聞かなくとも分かるくらいに嵐の背中は物語っていた。
怒りと嫉妬の入り交じったピリピリとした空気を全身から醸し出す彼のあまりの迫力に不破でさえ一瞬声がでなかったが、
「さっきの言葉聞いてなかったのかお前。全国に出ていようが出てまいが、白石は翔真に惚れてんだよ。お前よりな。」
「あ?」
「そ…そうだっ!お前は翔真に敵わねぇってことだ!!諦めろ!!」
仲間意識からか思わず結城まで身を乗り出し加勢するも、圧倒的なオーラが放たれる嵐の鋭い視線に睨まれ、
「う・・・」
と翔真の後ろにコソッと隠れる。



