「エマが笑うなんて珍しい…」
ららが物珍しそうに呟くと未茉は不思議な顔をし、
「え、さっきあたしにも笑ってくれたよ?」
「どうせお前へんなことやらかしたんだろ。」
冷ややかな視線を送る不破。
「今や有名人だからなあれこれ騒がれたり気安く話しかけられるのが嫌だからか、基本日本語通じねぇフリするしな。」
「あっ!そういやあたしも最初英語で答えられた!!」
「おう。特にお前のような無礼者にはまず関わりたくねぇだろうな。」
「あぁ・・?」
「こっちの環境に馴染めないっていうのもあるけど、エマってこうどこか孤立してるっていうか人ともあまり接しないとこあるから。」
あんな風に人に笑いかけるのは珍しいとららは言うも、
「ま、桐生嵐の存在感とカッコ良さじゃ当然かっ♡」
コロッと体をくねらせてうっとりしてると、また不破にごっつかれてる。
「それにしても…みんな大きいね。」
翔真だけは体育館にいる女子達を見渡しながら、自分の視線に目線が来る女子を見たのは初めてだったので驚いていた。
「ああ。日本一の高さと強さを誇る名古屋第一だからな。俺なんか見下ろされてるぜ?」
186cmの不破ですら苦笑いを浮かべるほど、中には体格すらガッチリとした女子もいる。
「ほら。あの七番。一年とは思えないだろ?名古屋第一始まって以来の規格外センター。通称ジャイコ。」
中でも189cmはある11番を指差すと、
「ジャイコ??」
そのあだ名に興味を持ち視線を辿るとその子はこちらをジッと見ていた。



