「しかし。昔から強い奴見ると片っ端から勝負挑んでく癖はかわんねーな。」

「おうっ!嵐との勝負まだついてねーからなっ!?」
「何対何だっけ?」
「1358対1403!まだあたしが勝ってるからなっ!」
「中3から俺の連勝中だけどな!」
「うっせぇーっ!!!」

バコッ!!と後ろからお尻に蹴りを入れる未茉に、嵐は笑いながら肩に手を回し合って二人が歩いてく姿を見ながら、

「仲いいな?」
強烈なライバル出現にニヤッとしながら不破はこの男でも嫉妬心むき出しの顔をするのかと翔真に試すように尋ねると、
「ですね。」
そんな不破の思考などお見通しだと言わんばかりに相手にせず、

「しかし不破さんは、あの人に勝たなきゃ駄目なんですね。大変だ。」
「あ?」
「だってほら。」
翔真はららの方を指差すと、

「桐生嵐が笑ってるのなんて初めて見た……♡♡♡」
コートに立つクールな彼しか知らないららは、あのの笑顔にきゅんきゅんして目がハートだった。

「あのブスッ・・・!!!」
拳を鳴らしてららを睨むで不破あった。