「あ……ああ……!!」
夢か幻か憧れ続けた嵐が目の前にいる現実に震えが止まらず真っ赤な顔のららに未茉は気づき、
「あっ!嵐っ!この子がさっき言った嵐の大ファンの名古屋第一のマネージャーのらら!」
「ああ。」
紹介すると嵐はららに手を伸ばし握手をすると、
「きゃぁあああっ………♡♡♡」
目がハートのららは、その一際オーラを放つ存在感に骨抜きになると、
「てめぇ!敵に熱あげてんじゃねーよっ!!」
もちろん面白くない不破はゴンッ!!とららの頭をどつくと、
「ぷっ。くっくく。」
と翔真はそれを見て笑う。
「笑ってんじゃねぇ!!翔真っ!!ぶっ飛ばすぞっ!!!」
「そっか。名古屋も来てんのか。」
そんなやりとりも皆無な嵐は、未茉の隣に立ち話始める。
「来てる!今日来たんだけど!!女子にバスケの女神って呼ばれる女がいて対戦してぇーんだよ!」
「……!」
興奮するように未茉が言うと、嵐は少し驚いた後で笑った。
「なんだよ?嵐。笑って」
「いや?」
「あ?」
「変わってねーな。と思ってよ。」
「は?かわんねーよ。冬に会ったばっかじゃねーか!」
「いやもう夏だぜ?」
「そーだけどよ。」
「チャラついた格好してっからよ。誰かと思ったぜ。」
「おー女装だ!似合ってるか?」
「女装・・・ッ?!」
「レアだぜ?この格好見れんの」
スカートをヒラッと風に靡かせて、ポーズを取るも昔から全く変わらない強気な目で微笑む未茉に、
「マジで女装みてぇだな。」
「だろ?」
「悪かねーけどな。」
「お前もするか?」
「それはマジの女装だろーがよっ!!!」
「あっははははっ!!」
「で、名古屋第一女子はどこだ?」
「体育館じゃん?」
「よし。案内しろ。俺が話つけてやっから。」
「マジで!?」
嵐に飛び付くように喜ぶ未茉は彼を連れて体育館へずんずん歩き出すと、
「「・・・・。」」
ぽかーん。と完全に存在を忘れられた不破と翔真はそんな足早な二人の後を着いてく。



