「おいっ・・・。あの二人あんなとこでキスしてやがるぜ!!」
双眼鏡で部屋から公園でキスする二人に文句を垂れながらもしっかり見て真っ赤な顔で舌打ちする不破に、
「いやぁ~。いいお礼になったなぁ。しかし絵になるわぁ~。」
満足そうにららはうっとりした目で肘をつきながら羨ましそうに見つめると、
「そんなに羨ましかったら今ならしてやってもいいぜ!?」
「は・・・?」
「この俺様とキスしてぇんだろ?してぇよな!?」
ぐいぐいと顔を近づけてキスを強要してくるが、
「誰が。」
いい雰囲気にあやかって乗っかるも、ららに冷たくあしらわれ、
「おいっ!!今だけだぞ!?してぇのはっ!!おいっ!!この俺様がしてやってもいいっていってんだぞ!!!?」
「ん?あれぇっ!?」
騒ぎ立てる不破を完全無視し、二人を覗く背後に立つ見覚えのあるシルエットに何度も双眼鏡と肉眼と何度も交互に変えてららは確かめる。
「あああああああれ……」
指をさす手をガクガクと震わせながら尻餅つく。
「あんだよ。」
不破がららから双眼鏡を取り上げ、レンズを覗くと
「あっ!!?嘘だろっ!?」
背後から忍び寄る未茉達を見つめる男の姿に度肝を抜いて驚いていた。



