TIPOFF!! #LOVE SUMMER




「あーあたしもエマと試合したかったなぁ~!」
「ああ。バスケの女神様?」
「監督に頼んだんだけどダメだった。せっかく新米も媚ってたのによー、昨日まで試合続きだったから朝イチ移動だから今日は夜まで静養なんだってー。」

つまんなそうに未茉が呟くと、
「へぇ。残念だったね。」
「うん。」
「元気ないじゃん。どうしたの?」
「頭の中にさっきの映像がガンガン流れてて自分だったらって……組み立てて見るんだけど、敵わねぇんだよな。」

「未茉ちゃんのそういうシュミレーション能力凄いよね。」
自分には真似できないというか普通はできないと翔真は褒める。

「昔からパパに言われ続けてきたんだ。強い相手のプレーは何百回見て何千回真似しろって。」
「へぇ…」
「だからマイケルジョーダンのプレー何千回見て真似して空中で歩こうとして怪我して血塗れになったことか。」
「あははははっ!!」
やんちゃな幼少時代が想像つく翔真は笑うも、

「でも初めてかな。同世代であんな上手い相手。」

あまりの凄さに骨抜きされたように力をなくした未茉は隣の翔真の肩にこてんっと寄りかかった。


「俺も昔そういう相手いた。」
「あっ、聞いたその話!」
「うん。」
「悔しくて泣いたんだろ!?翔真がっ!!」
「あははっ。そう。」
「誰誰誰誰??どこのドイツ人!?超ー気になる!!」
身を乗り出して翔真の肩に手をやり問い詰めると、

「秘密~」
意地悪そうに微笑みながら答える。
「なんでだよっ!!いーじゃんっ!!教えろよっ!!笑わねぇからよ!!」
「もうすでに笑ってるよね・・・」