「未茉ちゃんといると俺、バスケ強くなりたいと思える。」
「それは俺もそうかも。決勝のあの試合見たら誰でもそう思うんじゃないか?心が震えるっていうか……」
「うん。マイペースでやってこうって気持ちを壊される。いい意味で。」
「じゃ翔真を強くするのは白石だな。それは白石も同じかもな。」
どうかな?という目で微笑み、自分の胸の中で寝息をたてる未茉の髪に長い指を絡ませるように触れていた。
「愛知にいた時、未茉ちゃんは覚えてないみたいだけど、小学校のミニバスで初めて会ったんだ。一目惚れ……うーん。二目惚れかな…?」
「えぇっ!!?」
まさかのカミングアウトにさすがの三上も驚き目をパチクリさせている。
「うん。いい反応」と思わず笑った。
「説明会での一目惚れだと思ってたけど…そんな前から白石のこと知ってたのか?」
「もうそれ以上は言わない!!」
「うん。のろけになりそうだからそこまででいいよ。」
「あはははっ。ひでぇー。」
エロ話以外の女の話でこんなに会話が続くのは初めてな二人なのでした。