「きゃぁぁあああっ!!」
「怖ぁぁあいっ!!!」

夜、ライト一つで回る肝試しコースに名古屋第一の男子達とペアを組んだ女子達が周り始め、未茉が次々に脅かしながら満足そうに微笑む。

「あははははっ!!」
いい顔だっとニヤリと笑いながらiPadでみんなの絶叫顔をおさめ、
「見ろよらら!あの結城の顔っ!この辱しめな顔は何かに使えるなぁ。」
ニヤリと悪巧みの笑みを浮かべながら次のペアを待つも、

「ねぇ、未茉・・・。あたしやっぱ怖いんだけど・・・」

ブルッと身震いしながら辺りのひんやりした空気に腕を擦るららに
「なんだよ~何ビビってんだよ~!」
東京よりも深く濃い夜空に少し肌寒い空気が気持ちいいというのに、ららは青ざめている。

「あたしさ・・・じつは霊感少し合ってさ・・・」

「えっ!?」
「さっきから背後のお墓から霊気が漂ってくる……」
「嘘だろっ!?マジか!早く言えよ!!」
びっくりして立ち上がる未茉は恐怖で帰るのかと思いきや、

パシャッ!パシャッ!!
「なっ・・何やってんのっ!?」
iPadをお墓の方に向けて写メを撮り出す未茉は、

「健兄にお化けの写メ送ってやるって約束したんだー!ちょうどよかった!」
うひょーこえーっと言いながら、次々に写メを撮り出す未茉ににららの身震いは更に止まらない・・・。