「プールだぁっ!!!」
やっぱりっ!と興奮気味に声を響かせると、目の前には競技用のプールが広がっていた。
「おおっ……!」
後ろから着いてきた翔真も驚いていた。
「ひゃっほぉーいっ!!!」
両手をあげて大股でプールに向かって走り出す未茉に
「おいっ!!」
まさかっ、嘘だろっ!?という翔真の嫌な予感は的中し、
気づくとプールに向かって自慢の脚力でジャンプして
ざっぱぁぁあーーんっ!!
勢いよく水しぶきをあげて飛び込んでいた。
「マジか・・・」
しばらくすると、ぷはぁーっと顔を出して
「超ー気持ちいいっ!!」
とお約束な物真似をしてプールから顔を出す未茉。
電気はついてないものの、天井が窓になってるからか、月明かりが照らしてくれるプールは幻想的で、
「翔真も来なよっ!!」
髪を靡かせてすらりと伸びた長い手足で泳ぐ未茉に胸が騒がないわけがなかった。
「ららが言ってた!水泳部の人達が来てるってここでやってた……」
と言いかけると、
ザバッ!!と未茉の前に泳いできた翔真が顔を出した。
「髪ストレート!!」
いつもはウェーブヘアの髪がストレートになりまるで別人の翔真の頭を触りたくても、
「届かないっ!」
「ははっ。よし」
翔真はよいっしょっと未茉の体を抱きあげて、自分の肩まで持ち上げると肩に手を置いて
「わぁーい翔真より高いっ!」
とはしゃぎ喜ぶ。
「よかったよ。黒のティシャツで・・・」
きっと何も考えずに飛び込んだであろう彼女のティシャツを見て翔真は安心するも、
「は?」
首を傾げる未茉の首筋やら濡れた服のせいでくっきりと強調される胸のラインに
「全然よくないか・・これ。」
「さっきから何ブツブツ言ってんだよ?」
「いや?」
と翔真はニコッと微笑み、
ばっしゃぁーんっ!!
未茉をプールへと放り投げると、
「急にやんなよっ!!鼻に入るじゃんっ!!」
「あはははっ。」
意地悪な笑みを浮かべる翔真を追いかけ、
「待てよっ!やり返す!!」
バシャッバシャッと水を掛けるも、何回も翔真に面白がってプールに放りこまれた。



