「えっ!!?キタローあたしの暴露!!?」
なんかあったけ……と思いながら起き上がるも、
「ま、キタローになら何言われてもいっか」
と、笑いながら腹をくくるとキタローは「違う。」と呟き結城の方を指差し、

「結城の秘密…」

「「えっ!!??」」
キタローが握る結城の秘密なんて明徳組には飛び付くくらいの気になるネタだったが、
「おいっ!!!ちょっと待てぇっキタロー!!!なんで俺負けてねぇのに俺の秘密が暴露されんだよっ!!!」
当然結城は立ち上がって反論を始めるも、ツーンとそっぽをむくキタロー。

「普通に気になるな。結城の秘密」
「な。」
三上と翔真は頷き合い、
「超ー気になる!!やっぱ出べそとか?!」
ケラケラと笑いだす未茉に「ちげぇ!!」と結城は怒鳴りだす。


「結城は白石に下心がある。」
ギョロリと大きな一重瞼で睨むキタローに
「ブッ!!」飲み物を飲んでいた結城は吹き出し、
「な…何言ってんだよ!!馬鹿ヤロ!!!」

「あ、動揺してる。」
ららが冷静に言うと、
「してんな。」と不破も言い、
「かなり動揺してるな。」と三上も頷き、
「やっぱりか。」と翔真も頷き、

「なんだよ。お前もあたしのこと好きだったのかよ?結城。」
ニヤニヤしながら上から目線で言うと、
「ちっ……ちげーだろっ!!おいキタローっ!!てめぇ適当なこと言ってるとブッ飛ばすぞ!!!」
結城はキタローの胸ぐらを掴みながら言うも、

「俺は見た。」
「なっ何を…!?」
キラッと光らす細い目に結城は動揺し、

「お前は前に白石と一緒に湊んちに向かう電車の中で顔を赤くしながら厭らしい目で白石の体を見ていた…」

「あっ?!あん時!?てか……厭らしい目って俺は別に……!!」
明らかに動揺を隠せない結城にとどめを差しにかかる。

「俺は隣の車両から見ていた…お前が満員電車の中で密着する白石の体を嬉しそうに鼻を伸ばしスケベな顔をしていたことを。」
許さまいとビシッとした目で追い詰めるキタローに、

「うわっ。最低。」
「最低だな。このスケベ」
ららと不破は客観視しながらも言い放ち、
「たまに赤くなるよな。」
三上も平然と肯定し、
「怪しいとは思ってたよ。」
ポンッと翔真は結城の肩を叩きながら頷くと、
「ちげっーってんだろっ!!!」

「なんだ。結城~。それならそうと言ってくれれば三番目の男にしてやんのになぁっ~」
肘つきながらいい女気取りする未茉が言うと、
「だーかーらっ!!ちげーってんだろ!!!」