「あれは試合前でしたよね?不破さんミス連発」
ぷくくくっと思い出したように翔真は堪えきれない笑いを堪えてると、
「ららは好きじゃなかったの?」
話だけだといまいち状況が理解できない恋愛音痴の未茉がキョトンとした顔で尋ねた。
「え……?」
笑顔から一転少しギクッとしたららに
「そ……そうだよっ!!お前っ!!どうだったんだよっ!!」
悔しさ紛れに不破は髪をかきあげて睨みだす。
「嫌いになるに決まってんじゃん。そんな奴。」
あっさり答えるららに玉砕する不破を見て、
「へぇ。」
全てをお見通ししたように微笑み、カードを切り出す翔真に二人はイラッとし、
「よし次は翔真だなっ!翔真の秘密を暴露だっ!!」
ターゲットを狙い定め復讐に燃える二人。
・・・・ババ抜き二周目終了。
ここでまさかの未茉とキタローの争いののち、
「あ、ジョーカー………」
ジョーカーを引かせまいとしていたキタローだったが、最終的には未茉の手元にジョーカーが残ってしまい、
「「ひゃっはははははっ!!」」
不破と結城の高飛車な笑いに指差されながら、
「ずっこーーんっ!!!」
と未茉は畳に転がりジョーカーを投げ捨てる。
「ぬぉおおおっ秘密……秘密……」
魘されながら考えてると、笑う翔真と目が合い、
「おらっ早く言えよ。おもしれぇーのだぜ?」
不破の意地悪な声が聞こえてくる中、未茉はさっき結城と作ってしまった秘密の嘘のことを考えてた。
‘自由時間に翔真とのデートドタキャンしといて早乙女と会ってたの知ったら傷つくだろ’
(傷ーーつくかな?翔真はあたしに嘘つかれた方が傷つくんじゃないかな?)
つくべき嘘なんてあるのか?その自問の答えはいつもとなんら変わらない翔真の優しい目にあって、
「あたし、」と言いかけた時、
「秘密暴露……ある。」
未茉のピンチだと悟ったキタローはそう呟き、一同を驚かせた。



