「よし、じゃ負けたらーー例の秘密の暴露大会でもする?」

二ッと面白そうに提案する翔真に一番に反応するのはもちろん不破で、
「ダッ・・ダメだっ!!おま……何を言い出して」
「勝てばいいんですよ。勝てば。」
一枚上手な翔真はうろたえる不破を見て楽しんでいる。

「いーねっ!あたし竜之介の暴露系いっぱい持ってるよ!」
ららも賛同してニヤッと笑うと、
「うっせぇー黙ってろ!!」
「えっ何!超ー聞きたいっ!!」
興味津々の未茉は身を乗り出してカードを捨てていく。

「俺ないなぁ…秘密暴露。」
意外と秘密を持ってそうで持ってない三上は負けたらどうしようかと考えながらトランプを切っていき、
「秘密・・・」
ついさっき秘密の嘘をついたばかりの結城は若干冷や汗をかきながらカードを手にする。

「キタロー?キタローは秘密ある??」
「……秘密…」
カードを持ちながらキタローは考えると「……ある。」と小さな声で頷く。

「北の秘密気になるなぁ~」
そこに食いついたのは翔真だった。
「俺はこんな不気味な奴がマネージャーやってることが気になるぜ…おいっ!こっちみんな!こえーから!!」
ひきつりながら不破はギロリと目を光らすキタローを見る。

「翔真はっ!?なんか秘密あんの?」
未茉が笑いながら尋ねるも、自分でハッ!と気づき、
「あっ!!アレは言っちゃだめだかんなっ!!」
「なんだよアレって・・・」
みんなが呆れてると、
「アレだよ!アレ!誰にも言うなって約束したろっ!?」
「んー?アレ??」
わざととぼける翔真の隣に行って未茉は
「ほらアレだよアレ!」
何度も言うと笑いながら耳を傾ける。

耳元でこしょこしょ言い合い笑い合う二人を端からみる一同はいちゃついてるようにしか見えなかった。

(なんだ。心配いらなかったな。)
ホッとする結城に
(他の男と会ってたくせにイチャイチャしやがって。)
チッと舌打ちしながら不破は、
「おいっ!やるぞッ!!」
キレながらカードを捨て始める。