(友達がグルになって友達に嘘つくのはいかん気がすんだけどな・・・)
「パパにも嘘ついていいのはコートの中だけって言われてるしな…」
「え?」
「なんでもねーよ!!」
悶々と頭の中でわき出す葛藤にぶつぶつと呟くと、上から覗き込む視線に罪悪感から目を合わせられないでいると
「おやすみ。」
スッとそっけなく離れた手に未茉は寂しさを覚えた。



「嘘、つかれてやんの。」

体育館を出た不破が翔真にニヤとしながら意地悪な笑みを浮かべて言うも、

「あははっ。ですね。」
物怖じすることなくいつもの笑みで返す余裕ぷりに不破はピクッと顔がひきつる。
「腹立つな~フラれろ!」
「フラれませんよ。」
「いやフラれるね」
「不破さんでしょ?フラれたのは」
「ムカッ・・・・」