ーードサッ!!と伸ばした手に未茉は飛び込み、翔真の肩に抱きつくようにその身を預けると、
「よくできました。」
と大きくて温かい手で‘よしよし’して微笑まれると、
「と…飛べんだよ!!飛べるんだけど骨折とか?したら危ないから念の為だぜ!!」
「分かった。分かった。」
喜びを隠せない翔真は強がる未茉の頭をポンポンと優しく撫でる姿に横目に結城と三上は顔を見合わせ、
「よしよし。やっぱり白石は翔真が好きなんだな。真っ先に選んだしな。」
こういう時に本能はでるものだからな、となぜか結城が偉そうに言うと、
「結城だと落とされそうだからな。受け止めると見せかけての急に両手を離してベシャッてな。」
未茉がそう言うと翔真と三上は「確かに」爆笑した。
「おいっ・・・!」
と結城に睨まれながら。