「……あのさ、早乙女。」
「うん。」
「お前が伝えてくれた想いや告白やこうして来てくれたりすることあたしすっごく嬉しいんだよ。早乙女のことすげー大好きだし。」
言われる言葉は想像つく早乙女だが、目をそらさず聞き入る。
「でも多分お前が求めてる恋とかいう答えなら、あたし今なんか翔真が好きなんじゃないかってこう……なりかけ……」
と言いかけながら、口にした言葉のムズムズ感が心から全身にかけて襲いだし、
「うわぁぁぁぁああああっ!!」
思わず持っていたアイスを放り投げ大声を出してうずくまる。
「だ…大丈夫!?」
ただごとじゃないような叫びに早乙女も驚いて覗きこむも、
「だ……だ……大丈夫……」
ぜぇはぁぜぇはぁ……呼吸を乱しながら顔を隠し手をあげて答え、
「恋みたいな好きとか……こう初めて口にしたから、気持ちわりぃ……拒否反応起こした。わりぃ」
いつも元気いっぱいな未茉がうずくまり居心地悪そうな姿に、
「そっか。自覚してきたんだ。」
「自覚!?いやあたし別に彼氏とかいらないんだよ。欲しくないからさ。」
小さな頃からバスケ漬けな自分が女みたいなこういう気持ちにはならないと思ってたのに、
「最近自分でも人が変わったように翔真を……」
「……」
「あぁぁぁあ!!ダメっ!!もーそれ以上は言わないっ!!」
「言わなくても分かるよ。大丈夫。」
(あ……やべ)
今にも泣き出すんじゃないかっていう反対側のホームを見つめる早乙女の潤んだ目の横顔に気づき、未茉は心を痛めた。



