「なんだ。てっきりエロ動画見てんのかと思った!」
「誰が見るかっ!!こんな真っ昼間からっ!!」
「えーお前見そうじゃん!」
「お前だとぉ・・?」
カチンっ!と頭にくる不破に肩を並べて未茉も一緒に動画を寝そべりながら見始めた。
「……!」
(距離ちけぇな・・・)
ショーパンから見える長い足をプラプラさせながらすぐ隣にいる無防備な未茉をなんとなく不破は嫌な顔をするも、
(誰に対してもこういう奴なんだよな…。こういう男っぽいふりをして下心ちらつかせてくる女いっぱいいるけど。
コイツは誰も別に意識してねーのが分かるから余計にこっちが逆に意識しちまうんだろうなぁ。男共は。)
まさか翔真が落ちる女がこういう女だとは…と分析する横では、
「マイクはゴリゴリのセンターの癖に味方を使った駆け引きがうめぇよな。」
未茉はプレーを見ながらブツブツと分析し始めると、人が変わったような顔して睨んでる。
「っーか・・てめぇはマイクさんだろ。マイクにもタメ口かよ。」
「不破、マイク知ってんの?」
「同世代だし、よく戦うし全国オールスターでもよく顔合わせるしな。」
「いーなぁ!!全国!!」
ゴロンッと未茉は寝そべりながら畳の上を回転して止まり、
「行きてぇー……。」
遠くに置き忘れてきたように呟く未茉に、
「……さっき女子のプレー見たけど、紙一重じゃん。スタミナつけりゃ来年は余裕で行けんじゃね?」
「えっ!?見てくれたの!?」
思いがけぬ言葉に未茉は起き上がり不破の肩を抱きながら尋ねた。
「もっとトラップディフェンス仕掛けろよ。どうせお前にボール持たせたらこの程度の相手ならそう止めらんねぇんだからよ」
(攻撃に関しては…全国でも五本の指には入る悔しいが。)
「たとえば?」
「たとえばってだから…」
言いかけ横向いた時に頷く未茉の顔が側にあったので不破は思わず勢いよくそっぽを向き、
「だからこことか……」
一瞬でも照れてしまったことをひた隠すようにベラベラ捲し立てるように話し出す不破の声に
「うん……」
ぐう……と寝落ちしてしまった。



