パタパタパタッ!!
男子部屋に向かって大きな足音が鳴り響いてくると、
バッターンッ!!と勢いよく扉を開け、
「翔真!翔真!手伝えっ!!」
寝ている翔真を未茉は叩き起こすも、
「……」
(手伝え・・・)
気持ちよく寝ていた翔真はその命令口調に嫌な予感を感じて起きようとせず、きつく瞼を閉じて布団にくるまる。
「何やってんだよ…テメェは」
鍵かけときゃよかったと後悔する不破はアイパットで動画を見ながら寝そべっている。
「あれー?結城と三上はー?!っーかなんで不破がいんの?」
「不破‘サマ’だってんの!!‘不破サマ’!!」
大声で叫ぶ不破に未茉は歯を食いしばりながら耳を塞ぐ。
「三上は自主練、結城は女子達に誘われてどっか行った。」
「アイツ彼女いるのに浮かれやがってどうしようもないなぁ!」
「おめぇの方が翔真に想われてっからって調子に乗って浮かれてんだろ。」
「あ?!じゃまーいーや!不破手伝えよ!」
「・・あ?」
画用紙を切って箱を作ってペアを決めるくじを作り始めると、
「なんで俺がこんなことしなきゃなんねぇーんだよ!!」
「だってららもキタローもマネージャーの仕事いっぱいあるしさぁー!どうせお前暇だろ!?」
「俺は休憩中!暇なんかねぇ!」
「暇そうじゃん。」
「・・・このヤロウ・・!マジ翔真の女じゃなかったらぶっ飛ばしてるトコだったぜ。」
ブツブツ言いながらまたアイパットの再生ボタンを不破は押す。
「ん?あれ。それ男子の大成戦じゃん。」
インターハイ東京予選の決勝、明徳対大成の動画を肘を付きながら見ていた。



