「ねっ!!じゃあらら、自由行動の時間にその場所に下見に行こうよ!!」

「え・・・だって湊との約束は?」
「夜肝だめしあんだし!下見とか用意とかの方が大事じゃん!!」
「湊悲しむんじゃ・・」
自分が提案したことで翔真との約束を破らせてしまいヤバイという罪悪感を感じ、

「じゃ、あたし一人で行くって。ね?だから湊とデートに」
「ダメダメ!こんな大事なことはらら一人には任せてらんないよ!!」
「でも湊が・・・」
「こういうイベントは得意だからねっ!絶対盛り上げるからっ」
任せなさいっ!と未茉は腕捲りして椅子に足を乗せてポーズをつけると、

「「わぁー!白石さん素敵ッ!!」」
一年女子達からの拍手喝采を浴び、

「何してんの…」
何かよからぬことを察知した翔真と男子達が練習から戻ってきた。

「あっ!翔真っ!わりぃーんだけど、今日のデートは中止な!!」

ポンポンと肩を叩きながら悪びれる素振りもなく言い、
「その代わり夜は超ー楽しいからな!!」
ぐふふふっとBIG3達をみながら悪巧みな笑みを浮かべると、

「マジごめん湊・・・あたしが余計なことを言ったばかりに・・」

「想像つくけど・・・。」
自由時間は昼寝に決めた翔真であった。