「そうだ!今日また新しく関東のテニス部とか野球部とかどっかの強豪校が来ててさ、その人達毎年来てるみたいで話色々聞いちゃった。」

「へぇー!広いもんなぁ!この合宿所!」
「この近くでね、胆試しできるスポットがあるらしいよ!」

「えっ!!?マジ!?何それ超ーたのしそうっ!!」
遊び大好きな未茉は食いつかずにはいられないネタだった。

「えっ!胆試し!?」
「やりたい!やりたい!!」
それを聞いていた一年女子達は声をあげて飛び付いてきた。

「BIG3や名古屋第一の人達と回りたいッ!!」
きゃっきゃっ!!と妄想女子達ははしゃぎ、
(キャーッって言って抱きついたりしちゃってぇ~~むぐふふ。)
邪な妄想が伝わってくるららは苦笑いだった。

「じゃ!あたしお化け役やるよっ!!!」
脅かすの大好きな未茉は真っ先に両手をあげて立候補をするが、

「ダメだよ!白石さんは!!」
「なんでぇ?」
「湊君と回らなきゃ!!湊君が可愛そうじゃん!!」
「やだよ!!あたしお化け役でBIG3を脅かす!!」

「あのさ・・ 未茉、その胆試しスポットはただ回るだけでも結構怖いらしいよ。だからわざわざお化けとして待機しなくてもいいと思うよ。」
「えーっそうなの!?おどかしたいからあたし潜んでよっかなー!!」
「・・・・。」
なんでそこまでお化け役への意気込みがあるのか謎のららだった。