「どうしょ・・・あたし快楽に身を任せ、このまま翔真に唇だけじゃなくてこの身も捧げるようなことになったら・・・」
・・・・ガクッ!
畳に手をつき、かねてから問題視されていた自分の悪女ぶりに青ざめてく。
「え、何。お前のキスってそんなすげーの?」
思わず不破は信じられねぇ…と言いながら翔真に尋ねる。
「あははははっ!!ちょっと~!!未茉何言ってんのよ!!大丈夫!?」
落ち込む未茉の背中をららは大笑いしながら撫でて、
「っーか、セックスなんか痛いよ。痛いだけ!」
「えっ!?痛いの!?」
「あったり前じゃん。痛すぎてあれが気持ちいいとかマジないよ。」
あっけらかんというららに一同は驚いた。
(経験済みか・・)
という目でみんな見る。
不破以外は。
「…新川さん」
その空気に唯一気づいた翔真がトランプをきりながら尋ねた。
「好きな人としなかったの?」
「あ……あー。そっかぁ。好きな人としなかったから痛みを乗り越えられなかったのかなぁ?」
なんとなく苦い顔をしながら笑うららに不破は冷めた視線で目をそらしていた。
「なるほど・・好きな人とすれば痛くないか」
先輩の言葉をメモを取る未茉に、
「いやいや・・どんな人としても痛いと思うよ・・・。
てか未茉は、その前にまず湊と付き合わなきゃ!」
話をそらしたいのか急に早口言葉になり、
「あっ!そうだ!トランプで負けたら付き合うのは?」
「ダメ。」
「「…!」」
「そういうのはダメ。」
翔真の顔から笑みがフッと消えた。
未茉も一瞬驚いた。
不破も男子達も笑顔の消えた翔真に少しだけびびるも、ららはフッと笑って、
「そっか。私湊のそういうとこが好きだったなぁ。」
さらりと口にしたららのカミングアウトに一同は驚いた。



