「・・・悪かったよマジで。」
明徳男子達の部屋では、結城と不破を筆頭に一年男子達が正座をして反省をしていた。
(まさか露天風呂が女子に筒抜けだとは・・・。)
誤算だった・・と後悔しながらサルのように反省している二人の頭をバシッ!!と叩きららは一撃を食らわせていると、
ーーーバンッ!!!
勢いよく扉が開き靴を脱ぎ捨てバタバタと部屋にやってくる音が聞こえてきて、
(来た来た。)と三上と翔真は誰がやって来たのか分かると、
「あ!未茉ちょうどいいとこに!」
全力疾走でやって来た未茉は、はぁはぁと息を切らしながら扉を開けると、
「らら!!!」
「今コイツらをしばいてて……ん?どうしたの、未茉顔赤い…」
すぐにららの元へ駆けよるも、未茉は翔真に気づき、「ハッ!!」とする。
「未茉ちゃん?」
ジィーーと真っ直ぐに見つめる未茉の視線の先なピンポイントは翔真の股間であった。
(・・・・。)
隣でその視線に気づき三上は苦笑いを浮かべている。
「どうしたの?」
ららの一言にハッ!と我に返り、未茉はガシッ!!と目の前のららの両肩を力任せに掴み、
「先輩っ!!」
「な…なに急に…」
「セックスはキスよりも気持ちがいいの!!?」
「はっ!?」
突然の質問の内容に動揺を隠せないららの背後では、
「気持ちいいに決まってる。」
「相手次第だな。」
「いやそれはないだろう。キスなんか気持ちいいに入らない。」
「!!!」
(キスなんか気持ちいいに入らない程の快感!!)
正座させられてる男共のリアルな言葉にヨロッ・・・と身体の力が抜けよろめくと、
「翔真に教えてもらえ。」
「そうだな。翔真に教えてもらえ。」
結城と不破達が頷きながらやれやれと立ち上がる。
「試してみる?」
ウェルカム体制で面白がるように微笑む翔真は未茉に手招きする。