「ららはっ!?」

いるはずの場所にいないららにキョロキョロと辺りを見回すと、

「さっき自販で新川さんに会ってのぼせた未茉ちゃんにポカリ持っててって。って。」

「!!なんで!!」
「え」
「なんで黙って聞いてんだよっ!!バカ!」
「いや…なんて答えていいのか分かんないし」
と言いかけながらププッとまた笑い出す。


「この変態が!!」
タオルでバチンッ!!と翔真の背中を叩くと、

「俺は未茉ちゃんの胸なら大きさ問いません。」

ニコッと微笑む翔真の目がいつもよりやらしく見えて、
「あたしの胸ならってなんだ!?」
「え」
「あたしの胸じゃなけゃなんだってんだっ!?」
「まぁ……大きい方が割りと」

「はっ・・・!?」
平然と聞き返す翔真に頭おかしいんじゃねーの!?って言いたかったけど、
「もーっ!帰……」
立ち上がろうとすると、

「っと。」

目の前がぼやけると立ち眩みがして足元がふらつくと翔真の腕がそっと支えてくれる。