「らーらっ!」
ギュッと未茉は隣のららの肩を抱き寄せて、
「女子達来るまでは合宿一緒に楽しもうよっ!せっかくさこうやって出会えたんだし!なっ!?」
「未茉……」
ニコッと笑う未茉に出会ったばかりとは思えない程、通じ合える部分がある喜びにららは「うん!」と頷いた。
二人を見て男達は少し暖かい気持ちになってると、「コホンッ」と軽く咳払いをした不破が、
「おめぇらに朗報だ。」
「その笑み……絶対朗報じゃないですね……?」
昔から知ってる翔真は嫌な予感がした。
「聞いて喜べ。明徳男子は午後はうちと試合だ。」
「「えっ!!?」」
全国ベスト4の名古屋第一と同じ合宿所に泊まってるなんてこの上ない縁だ。試合しないわけにはいかないだろ!と意気込んだ野村監督が申し入れた。
「インターハイにいけなかった相手だが、舐めるなよ。相手は予選では王子学院から一勝した明徳だ。」
インターハイに行けなかったと言ってたかをくくってた監督だが、未茉に久我原に負けたこともあり侮れまい、といい練習相手にもなるだろうと今回引き受けたようだ。
「いいか。これは明徳学園バスケ部発足至上、最高の練習試合だ。こんな相手と試合経験を積めるなんてもうないかもしれない。自分等の持ってる全てを出しきり死ぬ気でやれ!!いいなっ!?」
「「はいっ!!」」
試合前から緊張で汗が滴り落ちる野村監督に、午前中の疲れはなんのその興奮に変わり心身統一する明徳男子達は勝つつもりで挑む。
「お前は緊張しないんだな。昔から。」
コートの上に立つ不破に澄まし顔の翔真は言った。
「不破さんはいつも緊張してお腹壊してましたよね。特に試合前日とか……」
「うっせぇ!!それ以上余計なこと言うんじゃねぇ!!!」



