「すっごいね!未茉ちゃんさっきから見てるけど、キツくないの?」
朝食後、また軽井沢の壮大なる大自然の中で筋トレが始まると、強豪高顔負けのハードな練習メニューをこなす未茉を見て洗濯をしながら、ららが感心して声をかける。

「おう!!女神に会う前にいっちょ鍛えとくぜ!!ってか、えっ!名前で呼んでくれた!」
それよりも入学してから初めて女子から名前で呼ばれたことに驚きつつも嬉しかった。

「ああ、ごめん馴れ馴れしかった?女子バスはみんな名前で呼び合うからさ。」
「その方が楽だし、すっげー嬉しい!!」
「じゃ、未茉!」
「おう!ららっ!」

(あ、なんか仲良しになってる)
ららと未茉が笑いあってる姿を見て翔真は嬉しそうに遠くから微笑んだ。


「今日の夜はバーベキューだってよ!らら!楽しみだなっ!!」
「えー本当!?」

「つーか・・・こんなに食欲もなくなる程疲れて肉なんか食えっか・・・白石何者だよアイツ・・・」
次々にダウンしてく部員達の中、ものともしない未茉は今夜のバーベキューの為に上機嫌に坂道ダッシュをこなしてるのを見て、

(強者・・・!!!俺のこのメニューを屁でもないとは・・)
新米斎藤は悔しさを滲ませ唇を噛むも、名古屋第一のマネージャーのららを見て、ハッ!!と何かを閃く。