「ほんとだぜ。コイツ初対面で俺に菓子缶投げつけて飛び蹴りしたあげく馬乗りしやがってよ!」
「えっ!?竜之介に!?」
不破の怒りに驚くもららは‘うけるー!!’と大爆笑してると、
「カンカンだろっ?不破?」
未茉もケタケタとバカにしたように笑うと、
「てめぇは笑うんじゃねぇっ!!早く弁償しろよっ!!!」
恥ずかしさからダンッ!!と再び強くテーブルを叩くと、
「まぁまぁ、竜之介。落ち着きなって。あたし白石さん結構好きだけどなー。」
翔真が好きになったのも分かるなーと‘うんうん。’と頷きながら笑うららの指には突き指したと思われるテーピングがしてあった。
「らら、バスケやってるんだな!?」
「あー、違う違う。これは選手の相手になってたら突き指しちゃって・・」
お恥ずかしながら…とららは照れながら答え、
「私は男女兼任のマネージャーなの!」
「えっ!!マネージャー!?キタローと同じか!!」
「え??キタロー??」
「ああ、うちにもすっっげぇ優秀なマネージャーがいんだぜ!!後で紹介するぜ!!」
「えっ!ほんと!?仲良くなれると嬉しいな!!!」
((多分なれないと思う・・・))
結城と三上がそう心の中で答える・・・。
「そういやって確か女子は…」
新幹線の中で読んだ記事を思い出しながら三上が言うと、
‘愛知にすげー女がおったで。’
未茉はファミレスの時の静香の言葉が頭をよぎった。
「えーーと確か……」
(そうだ……名古屋第一と言ったら有名じゃないか……)
息を飲みながら三上は自分の目で見た真実なのに恐る恐る確かめるように聞いた。
「今回のインターハイでも優勝したよね?」
「まーね。」
得意気に頷くも、どこか当たり前だって笑みを浮かべたららと不破だった。