「なぁーっ!!起きろよ翔真っ!!!翔真ってばっ!!」
バンバンッと体を叩き、揺するもその大きな体はびくともしない。
「翔真っーてばっ!!」
さすがに一筋縄ではいかないこの睡眠キングをどうにか目覚めさせないか・・・と、は考え、
「しょぉまあっ!!」
布団を剥いでその体の上に飛び乗りくすぐってくと、ピクッと体は反応した。
「あはははっ!!無理無理」
笑いを我慢していた翔真もギブアップしたかのように笑いだした。
「やった!起きた?起きた?」
しめた!と言わんばかりに未茉は翔真の顔を覗きこむと、
ーーーグイッ!!と背中に手を回され体を翔真の布団の中に引きずりこまれ、
「わっ!!」
キスされるんじゃないかっていうくらいの距離まで顔を近づけられ、布団をかけられた。
「お返し」
翔真はそう微笑むと、
「やっだって!!あはははははっ!!翔真!!マジやめろってばっ!!!」
くすぐられながら未茉は笑い声をあげると、
「っーかてめぇら・・・・。」
布団の中でごそごそやってる朝から如何わしいその姿に怒りに震えた結城が立ち上がり、
「「朝からイチャつくんじゃねー!!!出てけっ!!!」」
見てる方が恥ずかしくなると言わんばかりに一年男子達はポイッと翔真と未茉を廊下へ追い出した。