軽井沢の澄んだ夜空の星達が光る下で、鮮やかな七色の火花を散らしながら、夜練後、合宿施設の裏庭で名古屋第一の男子が持ってきた花火を譲ってくれてみんなでやり始めた。


「インターハイどうだったんですかぁー?」
「えー!凄いー!♡」
花火よりも一年女子はインターハイに行った名古屋第一の男子部員達とのトークに盛り上がってる様子で、

「女子の奴、さっきまで死にそうな顔してたくせによぉ・・・」
「女はやっぱ強い奴が好きだよな」
明徳の男子部員達は面白くなさそうに花火をやめ、ゆっくり風呂でも浸かろうとぞろぞろと部屋に戻ってく中・・・、


「なんで俺様がこんなことしなきゃなんねぇんだよ!!!」
バケツの水を持ちながら花火の準備をする不破に、
「だってあたしの奴隷だろっ!お前はっ!!」
「くっそぉおお・・・」

パチパチッ…!と花火の先端に火をつけながら、未茉とBIG3は逃げる準備万端で、
「来るぞぉおっ!!逃げろぉぉお!!!」
ネズミ花火三個に順番に火をつける不破を置き去りにして一目散に逃げ始めるも、

「うぉおおおっ!!!」
三個目に火をつけてる途中で人間に向かって地面を勢いよく火花はちりばめられ、
「ぅっあっちいいいい!!!」
ネズミ花火の犠牲になり不破はのたうち回る。

「「「あっはははっ!!!」」」
その姿を見て未茉達は、指を指してお腹を抱えながら笑い出す。