「おばちゃん!大盛りねっ!!」
夕食6時、合宿所に戻り食堂で未茉はハンバーグ定食を山盛りで注文すると、
「おっ、お姉ちゃん昼間も山盛りだったね!?細いのによく食べるなぁ~!」
「たっくさん運動したら腹減るし、おばちゃんのご飯めっちゃうめぇっ!!!」
「あらっ作りがいのある子だねぇっ!!」
コントのようにお茶碗にご飯山盛りにしてテーブルに戻ってきた未茉は、
「あれ?みんなどうしたの?」
周りを見渡すとみんなテーブルの上に頭をのせたまま伏せ、ゲッソリとしている。
「お前ほんと信じられねぇ奴だな。食べ物見せんな・・マジ気持ちわりぃ・・・」
「吐きそうだ・・・」
「何がウォーミングアップだ斎藤の野郎・・・」
斎藤への恨み辛みを溢しながらもう一歩も動けないと男子も女子も椅子から一歩も動く気配がない。
「夜も練習あんだから食わなきゃ体もたねーよ。いっただきまぁーす!!うめぇえ!!」
ご飯を頬張りながら未茉はみんなに言うも聞く耳を持たない。
「なっなんだぁ・・・!?明徳のヤロウどもは・・・!!!」
そこへ不破を筆頭に名古屋第一の面々が食堂に入ってくると、ズーーン……と空気は重く沈みきって白目を向いて気絶するように倒れている明徳部員達を見て後ずさる。
「あっ、よっ!不破!」
未茉が‘こっちこっちー’と手を振ると、
「不破じゃねぇーだろ・・・!ってかなんでテメェだけそんな元気なんだ?」
「えっ、元気だから。」
ケロッと笑う未茉に
「どーせサボってたんじゃねーのか?」
「サボるわけねーだろっ!失礼だな不破!」
「呼び捨てすんじゃねー!!テメェマジぶっ飛ばすぞ!」
「えー。じゃなんて呼べばいいのー?」
「普通に不破さん。だろ!?しかも敬語使えっ!一年だろ!?」
「うーっ怖ぇっ!!愛知の一年イビりはおそろしーなっ!」
「・・・。」
(ぶっ飛ばす・・・。)



