「……しかし、」
(あの女のジャンプ力…半端ねぇな……)
席へと戻りながら不破は、未茉の一瞬の瞬発力と驚異のスピードを思いだし、ただ者じゃないことを思い出していた。
「でっけぇ男だったなぁ!バスケかバレーやってんのかな。」
そして全く反省の色のない未茉は、立ち上がった時のその男の背の高さを思い返してると急に背後の扉は開き、
「何やってるの。」
「あ、翔真・・」
お菓子や荷物が散乱する中、しゃがみこみ「えへへ…」と頭をかきながら笑い舌を出す未茉に
「無茶して怪我するよ。」
「だってついお菓子が……」
呆れながらさっさと荷物を拾い始める翔真はため息つき、手を差し出すと
「女であることを感謝するんだな。男だったらぶっ飛ばしてるぞ。」
不破の顔と言い方を真似して言うと「あははははっ!カッコつけ野郎め!」と一人で面白くて笑い始めた。
「なにそれは・・・反省してるの?」
「あ、はい・・・」
さすがの翔真も機嫌を悪くすると、
「お菓子分けてあげるからそう怒るなよ!なっ?」
「・・・・。」
ヘラヘラする彼女にはもう怒る気も失せたのであった。



