TIPOFF!! #LOVE SUMMER





「イッ…てぇ……誰だおめぇ?」

「あ。」
その時、初めて未茉は男に馬乗りになってポーズをとってることに気づいた。

「セーフじゃねぇだろっ!!謝れッこらぁ!!」

気性の激しそうなその男は投げ入れた荷物を未茉に向かって投げ返した。

「わりーわりー。怪我なかった?」
間に合ったから全てよしとヘラッとした顔で未茉がその男に手を差しのべると、

「なんだ。その口の聞き方。きちんと謝れよ。」
「そんなに怒ることねーじゃん。悪かったな。」
「ざけんなぁぁ!!土下座しやがれ!!」
「あぁ?土下座だぁ?」


その男の名は、名古屋第一高校の不動のエース・不破竜之介(ふわりゅうのすけ)だった。


「お前なぁ、この荷物カンカンだぞ?!俺の頭にでも命中したらどうすんだよ!?」
未茉が買ったひよこのお菓子を持ちながら不破はぶちギレた。

「あはははっ!!カンカン!!久々に聞いた。よくばぁーちゃんが言ってたなぁ!!」
お腹を抱えて笑うと、不破は顔を赤くした。
「て…てめぇ、バカにしやがって」
「してねぇ!してねぇ!悪かったな。ごめんね。」
笑う未茉の差しのべた手を振り払って不破は立ち上がり、

「女だったことに感謝するんだな。男だったらぶっ飛ばしてたからな。」

指をさして睨まれ、さっさと乗車席の中へと入っていった。