「なんで?」
「キスしたいから。(即答)」
「な・・なんやお前のその基準・・間違ーってないか?」
「あははっ。未茉らしい。」
「そんなにええんか?キスちゅーのは。」
「テクニシャンなの??湊君って。言われてみればあのおっとりとした雰囲気の中から妙なフェロモン出てるし、うまそうだよね…」
「ん~。健兄はあたしの中では手の届かない高嶺の花っていうか……自分に不釣り合いっつーかよ。」
未茉はテーブルに顔を着けながら力なく言うと、莉穂は少し驚いた。
「よう分かっとるやん!!そや!あんたみたいなちんちくりんが健さんと似合うわけないやん!!」
「ちっ・・ちんちくっ・・・」怒
「東京だけじゃあきたらん、高校バスケ界みんなの憧れの人や!貴公子やで!?あんたでおさまる男やないで!」
「分かってるよ!!!だからいまだに信じられねーよ。あたしのこと好きだなん
て。」
「私は昔から知ってるから、なんとなく気づいてたよ。」
「え!?マジ」
「うん。健さんは恋とかそういう次元はとっくのとうに飛び越えて今の未茉だけじゃなく先々の未茉を考えて想ってるんだって。」
「……」
「だから今は互いに受け止めないのよ。まだその時期じゃないって健さん分かってるから。」
「え?何?全然言ってる意味分かんない。」
「・・・だからだよ。」
(…未茉がプレーヤーとして成長して互いに高めあっていくには、あのストイックな健さんの方が相応しい。
多分一番、未茉の才能も性格を分かってるのも彼だから。
もしかすると湊君もそれに気づいてるから健さんとの二股を認めてるのかな。)
「だとするとかなり切ない……。」
本人よりも分析してく莉穂は思わず一人言にて結果を出してしまった。



