「てか・・本人ぐらいでしょ。気づかなかったのなんて。」
「えっ!!?」
「そーや。禅もマイクさんも早乙女もみーんなだって知っとるわ。」
「星河兄弟も知ってるでしょ。」
「えぇっ!!?」
「多分明徳の生徒み~~~んな知ってるわよ。知らなかったのはきっと未茉だけよ。」
「えぇぇぇっ!!!?」
「いや~いつ気づくかと思ってたけど、まさか夏になるとはね。」
自分の鈍感さにショックを受ける未茉を横目にしみじみする莉穂だったが、
「っーか、なんで未茉ばっかモテんねん。早乙女なんか冬に向けて未茉に相応しい男になるんやって毎日異常なくらいの練習してるで。」
「早乙女かぁ。早乙女の告白も嬉しかったなぁ。」
「えっ!未茉、早乙女にもコクられたの!?」
「うん。ちゃんと断ったよ。」
「じゃー、未茉の中では、もう湊か健さんに絞れてるのね。」
「絞るってことは彼氏になるってことだろ?」
「そりゃそーや。他に何があるっちゅーねん。」
「別に彼氏欲しいと思ったことないんだけどなぁー。でもキスとか普通にするには彼氏にならなきゃなんないだろ?」
「なんや・・お前その責任転嫁を逃れようと腐った男がめんどくさそうに言うようなセリフは・・・」
ナイスな静香の突っ込みに「ぷっ!」莉穂は吹き出す。
「じゃーやっぱり翔真なのかなぁ。」
そう考えると未茉には翔真がしっくりくるような気がした。



