「ほな、付き合おーたりしなければキスしたりされたりして気ぃ持たしてええんかっ!?なんてハレンチな女なんや!!」
「同意の上なんでしょ?未茉は。」
「同意っていうか。なんかアメリカ人が移ったっていうか、翔真といると抱きつきたくなるんだよなぁ……あれなんなんだろ。」
すっかりあたしまでグローバル化した気分だとマジ顔で口にする未茉に、
「妙な言い訳しよって淫らな女や。いつからお前そんななったんや。明徳に入って変わったで!」
「ちなみに言っとくけど、湊君と付き合うのは私は反対ー。」
だが、改めて釘を差したのは莉穂だった。
「「ぅえっ??」」
意外な反対派に目を丸くした。
「だって、湊が健さんが勝るもの何かあるの?」
「そういうの比べるもんじゃねぇーだろ。そういうの好きじゃないぜ。」
「ごめん…だって。」
「翔真には翔真の、健兄には健兄のいいとこがあんだよ!」
「うん…。未茉のそういうとこ、私に足りないとこだよね…。」
「なんや急にしおらしくなってしもうて…なんかあったんか?莉穂。」
「駿から聞いたぜ?別れたって。」
「なっ…なんやてぇえええっ!!?」
そして再び静香の驚きの声は店内中に響いた。
「おっ…お客様、こっ声の音量を…」
「あほぉっ!!こんな一大事にボリューム調整なんかできるかっ!!!」
注意されたウェイトレスに逆ギレする静香に、
「二人の戦いを見てたら、私レギュラー組にも選ばれないでベンチにも入れないで本当に悔しくて、負けてらんないと思ったんだもん!!」
机に両拳を置き、悔しそうに涙を浮かべる莉穂。
「そやけど、駿からしたら辛いんやないか?」
「駿は駿で明徳で中心選手になって活躍するライバル三人と比べて凄いフラストレーション溜まってて、お互いに余裕ない状態だとうまく励まし合えなくて最近空気悪くて、だから別れた。」
「せやなー。まっ、うちらみたいな天才には凡人達のよう分かん悩みやな!なっ?未茉?!」
「お前だって十分凡人だぜ。調子乗んな。」
「ぬぁっ・・ぬぁんやてぇえ未茉ぁぁあ!」
((うるさい・・・・))←周囲の心の声



