「所で先輩そのプレゼントを集める為にこんな早く登校ですか?」
「・・・まさか。図書室で勉強よ。受験生ですもの。そういやあんたってなんでこんな早く来てんの?」
「なんでって。あたしはいつも通り朝練ですよ?」
体育館に向けて歩く未茉を見て‘はぁぁ~~’と大きなため息ついた。
「今日からテスト週間で一週間部活は休みよ。」
「え・・・・。」
鈴木の言う通り体育館は閉まっていた。
「テスト…………
テストの存在忘れてたぁぁぁあ!!!!」
Noh~~~~…!!!!と朝一番の教室には頭を抱えた未茉の雄叫びが響き渡った。
「うるさいわよっ!!白石さん!!!」
机をくっつけて追い込みをかけ勉強し合う優等生女子達に睨まれ、椎名さんに怒られた。
「・・・すみません。」
シクシクと未茉は泣きながら物理の教科書を開くも、まるで意味が分からない。
「だめだ・・終わった。せめてこの手紙の山の中にテストの答えでも書いてありゃいいのに・・・」
チロッと紙袋の中身を見ながら呟くと、
「書いてあるわけねーだろ。」
‘バカか’と言わんばかりに結城が教室へと入ってきた。