8月上旬まで行われ全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)は、明徳を破り東京代表で出場した大成女子は、ベスト8に終わった。
そんな静香が東京に帰ってきて部活の中、休みの今日は莉穂と三人で静香の祝賀会をしようってことになったのだが、
「お前は殺されるで!!?」
ファミレスでステーキナイフを未茉に向け、椅子から立ち上がる静香が店中に響き渡る大声で言った。
その180cmの図体とあまりの迫力にザワッ……と店内にいたお客達はみなこちらを見ながら騒ぎだし、
「ママぁっ!あの人怖いぃ」
泣き出す子供たちもいて、
「お客様…あの他のお客様のご迷惑になりますので」
「アホかっ!!これが黙ってられるかっちゅーねん!!!」
興奮して怒鳴る静香は注意しにきた店員にも噛みつくが、
「静香・・・座って。」
莉穂は静香を力付くで強引に引っ張り座らせた。
「周りの迷惑でしょう。あなた達二人のせいでこの辺の店を一体何軒の店出禁になったと思ってるの?」
狂暴な親友達のまとめ役の莉穂はため息ついた。
「静香が勝手に騒いだだけであたしなんも騒いでないじゃーん!」
変な言いがかりつけんな!と怒りながらパフェを口いっぱいに頬張る未茉。
「何言っとんのや!!あんたが健さんと湊を二股かけてるっつーとんでもない話をしとんのやっ!!!あんたのことやで!?」
「二股ぁ?」
自覚症状もなく身に覚えもない言われように未茉は険しい声で聞き返す。
「とんでもない女や!なんて如何わしい女なんやっ!!親友辞めるで!?」
「もう静香も落ち着きなよ。別にどっちとも付き合ってないんだから二股でも何でもないじゃん。」
こんな二人に最もな意見を出すのは、莉穂だ。
「ほら見ろー。」
とどや顔の未茉が静香を突っつくが、
「ただ二人にいい顔して待たせてるってことでしょ。」
「う・・・っ」
グサリ・・と未茉の胸に突き刺さるような事実を言って見せる。



